怪物の見分け方(競馬)

怪物と怪物ではない馬が力を出し切った場合、3/4〜1/2馬身差になります。怪物の一例は、ディープインパクト、アーモンドアイ、グランアレグリアです。

サウジアラビアロイヤルカップ2021回顧

コマンドラインが2着ステルナティーアに1/2馬身差つけて1着。超スローペースの上がり勝負となりましたが、2頭ともスムーズに競馬出来ていました。結果を見ればコマンドラインは怪物かもと思いますが、最終追い切り後に「まだ少し重たい。止まった際に大きな呼吸をしていた」とルメールが、「終わって息がフーッとしたのは、ちょうど良い稽古になった感じ」と国枝調教師がそれぞれコメントしています。一方、国枝調教師は最終追い切りの前日に「太め感はないし、息遣いなんかも大丈夫だと思う」とコメントしているので、最終追い切り前に息はできていたと考えることができると思います。したがって、最終追い切り後に「大きな呼吸をしていた」「息がフーッとした」というのは、仕上がり途上だったのではなくて、コマンドラインが怪物ではないことを示しているのではないかと思います(怪物の場合は、「追い切り等で一度も息が上がったことがない」というコメントがあることが多いと思います)。
 コマンドラインが怪物ではないということになれば、1/2馬身差2着のステルナティーアは、今回は力を出し切っていないということになります。

※参考 怪物と怪物ではない馬が力を出し切った場合、3/4から1/2馬身(0.1秒)差になります。怪物同士あるいは怪物ではない馬同士が力を出し切った場合、どちらの場合も同着あるいはハナ、アタマ、クビ差(0.0秒差)になります。以上のように判断するのは、力を出し切った場合でもペースや位置取りの差等から誤差が生じることが多いと思うからです。なお、馬は体が大きくてパワーがあること等から、現代の競馬の斤量差では、力を出し切ることすなわち着差に影響を与えることはほとんどないと思っています。ライオンボスとジョーカナチャンがワンツーフィニッシュした韋駄天ステークス2020とアイビスサマーダッシュ2020は、斤量差を度外視できることを証明していると思います。