メイケイエール。ファンタジーステークスの結果等から怪物だと思います。調教師はこの中間「24日の追い切り後すぐ息が入ったように心肺機能高い」とコメントしています。ただ、控えて競馬すると抑えが効かず、力を出し切っていないレースが続いている現状なので、他馬の出方次第かもしれませんが今回は逃げの手に出る可能性があると思います。調教師は「スピードを生かすために気分よく走ってもらいたいのでクロス鼻革を今回は外した」とコメントしてます。なお、父馬ミッキーアイルは怪物ではなかったと思いますが、逃げた場合はほとんどのレースで力を出し切った特殊な馬です(普通の逃げ馬は、気性的なモロさがあって成績に波がある馬が多いと思います)。2番手以降からだとどうしても前を追いかけてしまって力を出し切ることができないことが多かったようです。NHKマイルカップの後に浜中ジョッキーは「逃げることができれば道中息を入れて競馬することができるので、接戦になっても最後にひと踏ん張りが効く」とコメントしています。メイケイエールも前に行きたがるという所はミッキーアイルによく似ていると思いますが、阪神ジュベナイルフィリーズで少し負けすぎかなと思うので、ミッキーアイルほどの根性はないかもしれません。
※参考 怪物と怪物ではない馬が力を出し切った場合、3/4から1/2馬身(0.1秒)差になります。怪物同士あるいは怪物ではない馬同士が力を出し切った場合、どちらの場合も同着あるいはハナ、アタマ、クビ差(0.0秒差)になります。これらすべての場合にたとえ何着でも「力を出し切った」と表現しています。クビ差は首の付け根くらいまで。なお、力を出し切った場合でもペースや位置取りの差などから誤差が生じることが多いものの、3/4馬身と1/2馬身あるいはクビ差とハナ差ならば同等と考えて良いと思います。また、馬は体が大きくてパワーがあること等から、現代の競馬の斤量差では力を出し切ることすなわち着差に影響を与えることはほとんどないと思っています。ライオンボスとジョーカナチャンがワンツーフィニッシュした韋駄天ステークス2020とアイビスサマーダッシュ2020は、斤量差を度外視できることを証明していると思います。
※参照 このブログの記事「怪物とは」(2019年9月23日の記事)。 PC版サイトの月刊アーカイブから探すことができます。