怪物の見分け方(競馬)

怪物と怪物ではない馬が力を出し切った場合、3/4〜1/2馬身差になります。怪物の一例は、ディープインパクト、アーモンドアイ、グランアレグリアです。

凱旋門賞2021回顧

トルカータータッソ。2着タルナワに3/4馬身差で1着となりましたが、戦績から判断して怪物ではないと思います。
 2着タルナワ。前々走まで5連勝(内、G1を3勝)で、前走アイリッシュチャンピオンステークス2021では怪物である可能性が高いセントマークスバシリカの3/4馬身差2着だったので、力を出し切ることを続けていたと思います。しかし、今回は怪物ではないトルカータータッソの3/4馬身差2着なので力を出し切っていないと思います。なお、昨年の凱旋門賞2020は勝ちタイムから判断して今年よりもひどい道悪だったと思いますが、タルナワは、その直後に行われたオペラ賞2020を勝っているので今回の馬場にも対応できたと思います。ただ、直線で馬の間を抜けてくるタイトな競馬だったことが影響した可能性があると思います。昨年3勝したG1と前走アイリッシュチャンピオンステークスはいずれも外からスムーズな競馬でしたから。あるいは、最後に3着ハリケーンレーンと併せ馬になったので、相手なりに走ってしまったのかもしれません。
 クロノジェネシスは惨敗。状態は良かったようだし、途中から2番手を進んでスムーズに競馬できていましたが、直線で失速。レース後の調教師やジョッキーのコメントから判断すると、日本とはレベルの違う重い馬場に対応できなかったようです。確かに、勝ちタイム2分37秒62が示すようにクロノジェネシスが今まで経験したことのない重い馬場だったと思います。

※参考 怪物と怪物ではない馬が力を出し切った場合、3/4から1/2馬身(0.1秒)差になります。怪物同士あるいは怪物ではない馬同士が力を出し切った場合、どちらの場合も同着あるいはハナ、アタマ、クビ差(0.0秒差)になります。以上のように判断するのは、力を出し切った場合でもペースや位置取りの差等から誤差が生じることが多いと思うからです。なお、馬は体が大きくてパワーがあること等から、現代の競馬の斤量差では、力を出し切ることすなわち着差に影響を与えることはほとんどないと思っています。ライオンボスとジョーカナチャンがワンツーフィニッシュした韋駄天ステークス2020とアイビスサマーダッシュ2020は、斤量差を度外視できることを証明していると思います。