怪物の見分け方(競馬)

怪物と怪物ではない馬が力を出し切った場合、3/4〜1/2馬身差になります。怪物の一例は、ディープインパクト、アーモンドアイ、グランアレグリアです。

調教後の息の入り(怪物ディープインパクトとコントレイルの場合)

レースや調教で状態面に問題がない複数の競走馬に同じ負荷がかかった場合、怪物は、心肺機能の高さゆえに怪物ではない馬に比べて息が入る(息が整う)のが早く、余力ができるのだと思います。競走馬は、強い追い切りによって心拍数が1分あたり210〜230くらいまで上がるとのことです。それを前提に、THR100又はHR100(調教後に心拍数が1分あたり100を切るまでに要する時間)をチェックすれば、息が入ったか否かが分かるとのことです。怪物ディープインパクト皐月賞やダービーの追い切りではTHR100が2分42秒及び3分程度で、コントレイルの菊花賞1週前追い切りではTHR100が6分だったとのことです。ちなみに、普通の3歳馬は10分以上で、優秀な古馬は5、6分という話もあります。そして、具体例は入手できてませんがディープインパクト以外の怪物の場合でもTHR100は3分程度になると思うし、コントレイルは菊花賞ジャパンカップ2020の結果等から判断して怪物ではないと思うので、ディープインパクトの3分とコントレイルの6分は、怪物か否かによる差である可能性が大きいと思います。
ちなみに、ディープインパクトはデビュー戦と弥生賞の追い切りではTHR100が9分程度及び8分だったようです。なぜ皐月賞から3分程度になったのか定かではありませんが、心身の成長が関係しているのではないかと思います。なお、怪物ナリタブライアンが初期調教の時期に複数の馬と一緒に牧場内の坂を上り下りする運動の後、1頭だけ全く呼吸が乱れなかった等のエピソードから判断すると、怪物であるか否かは生まれつきだと思います。

注)怪物と怪物ではない馬が力を出し切った場合、3/4〜1/2馬身差(0.1秒差)になります。怪物同士または怪物ではない馬同士が力を出し切った場合、どちらの場合も同着あるいはハナ、アタマ、クビ差(0.0秒差)になります。クビ差とは「対象馬のハナ先が、1着馬の胸先からアタマの間」と判断しています。そして、ハナ差とクビ差、あるいは3/4馬身差と1/2馬身差等を同等と考えるのは、力を出し切った場合でもペースや位置取りの差等から生じる誤差の範囲内だと思うからです。なお、馬は体が大きくてパワーがあることや慣性の法則から判断すると、現代の競馬の斤量差では、力を出し切ること、すなわち着差に影響を与えることはあまりないと思っています。ライオンボスとジョーカナチャンがワンツーフィニッシュした韋駄天ステークス2020とアイビスサマーダッシュ2020は、斤量差を度外視できることを証明していると思います。また、JRA田辺裕信ジョッキーは2021年7月に「乗っていて、斤量が軽いからよく動くとか、重いから反応や動きが鈍いと感じることは、ほぼないかな」とコメントしています。