怪物の見分け方(競馬)

怪物と怪物ではない馬が力を出し切った場合、3/4〜1/2馬身差になります。怪物の一例は、ディープインパクト、アーモンドアイ、グランアレグリアです。

マイルチャンピオンシップ南部杯2022回顧

途中から揉まれない外側で3番手くらいから競馬することができたカフェファラオが1着で、ハナ差2着に逃げ粘ったヘリオスヘリオスは、戦績から判断して怪物ではないと思うし、レースぶりとレース後の武豊ジョッキーの「気分よく走っていて、最後まで頑張ってくれた。いい休養ができて、今回はいい状態になっていたと思う」とのコメントから判断して力を出し切ったと思います。しかし、カフェファラオはフェブラリーステークス2021及びシリウスステークス2020でそれぞれ2着のエアスピネル及びサクラアリュールに3/4馬身差つけたこと等から判断して怪物である可能性が高いと思うので、今回は力を出し切っていない可能性が高いと思います。なお、レース後に福永ジョッキーは「(近くにいた)アルクトスのプレッシャーもあったりして、楽な形じゃなかった。道中のリズムがフェブラリーステークス2022ほど楽じゃなかったぶん、最後も伸びなかった(最後の伸びは甘くなった)。でも他馬の脚が上がってから、グッと勝ち抜いたのは底力」「ナイターも盛岡も初めて。気難しいタイプだし、気持ちが乗っていなかったと思う」「気分屋さんなところがあるので、今日も返し馬からあまり機嫌良くなさそうだったので大丈夫かなと思っていたけど、そんな感じでも頑張ってくれた」とコメントしています。また、状態面に関して最終追い切り後に堀調教師が「カイ食い、健康状態はいいが、急ピッチで乗り込んだものの反応は鈍くて、まだ良化の余地を残す状態。いい頃にはひと息」とコメントしていますが、2着に3/4馬身差つけて勝利したシリウスステークス2020時の状態についての堀調教師の後日談も同じような感じだったので、今回も力を出し切るために支障のない状態にはなっていたと思います。

3着シャマルは、3走前のさきたま杯2022でアタマ+アタマ差の3着だったので、5走前のなにわステークス2022(3勝クラス)から力を出し切ることを続けていたと思います。今回は、記録上ハナ+1/2馬身差ですが、スローVTRを止めてチェックすると1、2着馬の胸先に近い所まで追い込んでいます。完全には力を出し切ることができなかった(出し切らなかった)と思いますが、初G1、初距離、カフェファラオのさらに外を回る競馬だったことを考えればよく頑張ったとは思います。

※参考 怪物と怪物ではない馬が力を出し切った場合、3/4から1/2馬身(0.1秒)差になります。怪物同士あるいは怪物ではない馬同士が力を出し切った場合、どちらの場合も同着あるいはハナ、アタマ、クビ差(0.0秒差)になります。クビ差は「対象馬のハナ先が1着馬の胸先からアタマの間」と判断しています。そして、ハナ差とクビ差あるいは3/4馬身差と1/2馬身差等は、力を出し切った場合でもペースや位置取りの差等から生じる誤差の範囲内だと思います。なお、馬は体が大きくてパワーがあること等から判断すると、現代の競馬の斤量差では、力を出し切ることすなわち着差に影響を与えることはほとんどないと思っています。ライオンボスとジョーカナチャンがワンツーフィニッシュした韋駄天ステークス2020とアイビスサマーダッシュ2020は、斤量差を度外視できることを証明していると思います。また、JRA田辺裕信ジョッキーは2021年7月に「乗っていて、斤量が軽いからよく動くとか、重いから反応や動きが鈍いと感じることは、ほぼないかな」とコメントしています。