怪物の見分け方(競馬)

怪物と怪物ではない馬が力を出し切った場合、3/4〜1/2馬身差になります。怪物の一例は、ディープインパクト、アーモンドアイ、グランアレグリアです。

ローズステークス2022回顧

アートハウスが1着で1/2馬身差の2着にサリエラ。レース後にサリエラの鞍上ルメールは「3~4コーナーの反応が遅かった。ラスト300メートルはいい脚を使ったけど」とコメントを残していますが、VTRを見直すと3~4コーナーでは馬群にいたのであれ以上ポジションを押し上げることは出来なさそうだと思いました。しかし、直線で頑張れば力を出し切ることができるポジションにサリエラはいたと思います。そして、残り300メートルくらいからサリエラに追い出す為のスペースが出来ましたが、追い込んでいるにも関わらず残り200メートルくらいで逆にアートハウスに少し差をつけられたように見えます。また、スローVTRを止めてチェックするとゴール板の少し先ではサリエラのハナ先がアートハウスのほぼ胸先まで追いついています。したがって、サリエラは直線でエンジンのかかりが遅かった、すなわち直線で力を出し切っていない可能性が高いと思います。なお、パトロールビデオを見ると、アートハウスとサリエラの直線での斜行度合いは同じようなものだと思います。また、サリエラは、勝利した前走の3歳以上1勝クラスで2着テイエムオードリーとクビ差(0.0秒差)でした。テイエムオードリーは戦績から判断して怪物ではなさそうなので、サリエラも怪物ではないと思います。つまり、今回はサリエラが力を出し切っていない可能性が高いと思うので、アートハウスも怪物ではない可能性が高いと思います。なお、私が知る限りこの中間にアートハウスが怪物であることを示す陣営等のコメントは見当たりませんでした。

3着エグランタインは、記録上0.1秒差となっていますが、スローVTRを止めてチェックすると、実際は1〜11/4馬身差なので0.2秒差とするべき所だと思います。なお、パトロールビデオを見ると、エグランタインの直線での斜行度合いは上位2頭と同じようなものだと思います。

※参考 怪物と怪物ではない馬が力を出し切った場合、3/4から1/2馬身(0.1秒)差になります。怪物同士あるいは怪物ではない馬同士が力を出し切った場合、どちらの場合も同着あるいはハナ、アタマ、クビ差(0.0秒差)になります。クビ差は、1着馬の胸先からアタマの間と判断しています。そして、ハナ差とクビ差あるいは3/4馬身差と1/2馬身差等は、力を出し切った場合でもペースや位置取りの差等から生じる誤差の範囲内だと思います。なお、馬は体が大きくてパワーがあること等から判断すると、現代の競馬の斤量差では、力を出し切ることすなわち着差に影響を与えることはほとんどないと思っています。ライオンボスとジョーカナチャンがワンツーフィニッシュした韋駄天ステークス2020とアイビスサマーダッシュ2020は、斤量差を度外視できることを証明していると思います。また、JRA田辺裕信ジョッキーは2021年7月に「乗っていて、斤量が軽いからよく動くとか、重いから反応や動きが鈍いと感じることは、ほぼないかな」とコメントしています。