怪物の見分け方(競馬)

怪物と怪物ではない馬が力を出し切った場合、3/4〜1/2馬身差になります。怪物の一例は、ディープインパクト、アーモンドアイ、グランアレグリアです。

マイルチャンピオンシップ2022回顧

セリフォスが直線で大外から伸びて快勝。この馬は、早い段階から体の完成度が高かったと記憶してますが、朝日杯2021から安田記念2022までの3戦で力を出し切らなかったのは、直線で気持ちが続かない等、メンタル面に課題があったからだと思います。それがこの秋に2戦続けて勝利してG1を制覇することができたのは、精神面の成長が一番大きいと思います。なお、前走の富士ステークス2022で2着ソウルラッシュとの着差は、記録上、クビ差かつ0.1秒差となっていますが、スローVTRを止めてチェックすると、ほぼアタマ差なので、0.0秒差とするべき所だと思います。つまり、今回は2着以降が力を出し切らなかった(出し切ることができなかった)ので着差が大きめでしたが、富士ステークス2022とデイリー杯2歳ステークス2021の2着馬との着差等から判断して、セリフォスは怪物ではないと思います。なお、今回のレース1時間15分後くらいに「現在の馬の様子は?」と問われた中内田調教師が「きっちり走ってきた感がある」とコメントしているように、セリフォスは疲れているのだと思います(怪物は、力を出し切った直後でも息が入るのがとても速い等、表面上は疲れを見せないことが多いです)。

※参考 怪物と怪物ではない馬が力を出し切った場合、3/4から1/2馬身(0.1秒)差になります。怪物同士あるいは怪物ではない馬同士が力を出し切った場合、どちらの場合も同着あるいはハナ、アタマ、クビ差(0.0秒差)になります。クビ差は「対象馬のハナ先が1着馬の胸先からアタマの間」と判断しています。そして、ハナ差とクビ差あるいは3/4馬身差と1/2馬身差等は、力を出し切った場合でもペースや位置取りの差等から生じる誤差の範囲内だと思います。なお、馬は体が大きくてパワーがあること等から判断すると、現代の競馬の斤量差では、力を出し切ることすなわち着差に影響を与えることはほとんどないと思っています。ライオンボスとジョーカナチャンがワンツーフィニッシュした韋駄天ステークス2020とアイビスサマーダッシュ2020は、斤量差を度外視できることを証明していると思います。また、JRA田辺裕信ジョッキーは2021年7月に「乗っていて、斤量が軽いからよく動くとか、重いから反応や動きが鈍いと感じることは、ほぼないかな」とコメントしています。