怪物グランアレグリアがラストランで怪物の力を示したようです。今回は良馬場だったので、天皇賞秋で力を出し切れなかったのは馬場が渋ったことが一番の原因だと思います。
怪物ではないと思われるシュネルマイスターが記録上3/4馬身差の2着ですが、決勝写真やスローVTRでチェックすると1馬身差にかなり近いので、完全に力を出し切ったわけではないと思います。他馬が邪魔になって残り200メートル辺りまで追い出しを待たされたことが影響した可能性があると思います。なお、パトロールビデオを見るとグランアレグリアとシュネルマイスターの直線での斜行度合いは同じぐらいだと思います。
ダノンザキッドはグランアレグリアから13/4馬身差くらいの3着。道中スムーズだったようだし直線も早めに前が空いたので、直線での頑張りがもう一つだったということだと思います。
※参考 怪物と怪物ではない馬が力出し切った場合、3/4から1/2馬身(0.1秒)差になります。怪物同士あるいは怪物ではない馬同士が力を出し切った場合、どちらの場合も同着あるいはハナ、アタマ、クビ差(0.0秒差)になります。以上のように判断するのは、力を出し切った場合でもペースや位置取りの差等から誤差が生じることが多いと思うからです。なお、馬は体が大きくてパワーがあること等から、現代の競馬の斤量差では、力を出し切ることすなわち着差に影響を与えることはほとんどないと思っています。ライオンボスとジョーカナチャンがワンツーフィニッシュした韋駄天ステークス2020とアイビスサマーダッシュ2020は、斤量差を度外視できることを証明していると思います。また、JRAの田辺裕信ジョッキーは2021年7月に「乗っていて、斤量が軽いからよく動くとか、重いから反応や動きが鈍いと感じることは、ほぼないかな」とコメントしています。