怪物の見分け方(競馬)

怪物と怪物ではない馬が力を出し切った場合、3/4〜1/2馬身差になります。怪物の一例は、ディープインパクト、アーモンドアイ、グランアレグリアです。

阪神ジュベナイルフィリーズ2022注目馬

デビューから2連勝中のモリアーナ。記録上、デビュー戦は2着と3馬身差で、前走のコスモス賞2022では札幌2歳ステークス2022でも2着だったドゥアイズと2馬身差でした。なお、コスモス賞は4コーナーで先頭のスムーズな競馬で、デビュー戦は、デビュー戦特有の超スローペースで12頭立てでしたが、道中を馬群の中で競馬しています。

武藤調教師はこの中間に「調教師を20年やってG1に何度も出走したが、ここまで勝てるイメージが湧く馬はいなかった」とコメントしています。また、この中間の調教師の「デビュー戦は、前に馬がいる形で歯を食いしばって差す根性があった」「コスモス賞では、直線で尻尾を振って遊んでいても歯を食いしばって頑張っていた」「少し繊細だけど引きずらないのがいい。何かあってもすぐに収まるから」「(距離短縮については)経験のない流れになるだろうが、すぐスイッチが入る馬だから問題はないと思う」とのコメントからメンタル面の強さ・気の良さがうかがえるし、「体幹が良い」「セールスポイントはトモのキック力」とのコメントから身体面での完成度の高さもうかがえます。なお、この中間に武藤調教師は「元々心肺機能が高い馬」「発達した胸前が一番目につく。いい心肺機能をしているのが分かる」とコメントしているように、怪物である可能性もあると思います。

武藤ジョッキーはデビュー戦勝ち直後に「調教通り。折り合いさえつけば自信はあった。気持ちが前向きすぎる面があるので、折り合いがつけば2走目も楽しみ」とコメントしていました。そして、今回の1週前追い切り後に武藤ジョッキーは「状態はすごく良さそう。折り合いがだいぶ成長している」とコメントしているので、コントロール面の不安もなさそうだと思います。

※参考 怪物と怪物ではない馬が力を出し切った場合、3/4から1/2馬身(0.1秒)差になります。怪物同士あるいは怪物ではない馬同士が力を出し切った場合、どちらの場合も同着あるいはハナ、アタマ、クビ差(0.0秒差)になります。クビ差は「対象馬のハナ先が1着馬の胸先からアタマの間」と判断しています。そして、ハナ差とクビ差あるいは3/4馬身差と1/2馬身差等は、力を出し切った場合でもペースや位置取りの差等から生じる誤差の範囲内だと思います。なお、馬は体が大きくてパワーがあること等から判断すると、現代の競馬の斤量差では、力を出し切ることすなわち着差に影響を与えることはほとんどないと思っています。ライオンボスとジョーカナチャンがワンツーフィニッシュした韋駄天ステークス2020とアイビスサマーダッシュ2020は、斤量差を度外視できることを証明していると思います。また、JRA田辺裕信ジョッキーは2021年7月に「乗っていて、斤量が軽いからよく動くとか、重いから反応や動きが鈍いと感じることは、ほぼないかな」とコメントしています。