メイケイエールは、ファンタジーステークスでレースぶり・ジョッキーのレース後コメントから判断して力を出し切ったと思われる2着オパールムーンと3/4馬身差等の戦績や、阪神ジュベナイルフィリーズ時の調教師の「いつも競馬が終わってから顔つきがケロっとしている。前走ファンタジーステークス直後も鞍を外して歩様の確認をしていたが、ケロっとしていた」等のコメントから判断して怪物だと思います。今回も前走の京王杯スプリングカップ2022(1400メートル)と同様に外に馬がいない形でレースして圧勝しましたが、前走とは違って折り合ってレースすることができていたので、1200メートル戦ならスローペースにでもならない限りもう折り合いを心配しなくて良いのかもしれません。なお、この中間に池添ジョッキーは「春とは違って背が伸びて、体に芯が入ってブレなくなってきた」、調教師は「精神面もすごく成長しているし、いままで少女だなって感じが、ちょっとお姉さんになったなって感じ」と心身両面での成長を感じることができるコメントを残しています。ただ、次走に使ってくるだろうスプリンターズステークスへの向けての課題として考えられるのは、中2週とレース間隔が詰まるので心身のコンディションを保つことができるか、両サイドに馬がいる馬群での競馬になった場合に対応できるか、道悪になった場合に頑張り切れるかだと思います。
※参考 怪物と怪物ではない馬が力を出し切った場合、3/4から1/2馬身(0.1秒)差になります。怪物同士あるいは怪物ではない馬同士が力を出し切った場合、どちらの場合も同着あるいはハナ、アタマ、クビ差(0.0秒差)になります。クビ差は、1着馬の胸先からアタマの間と判断しています。そして、ハナ差とクビ差あるいは3/4馬身差と1/2馬身差等は、力を出し切った場合でもペースや位置取りの差等から生じる誤差の範囲内だと思います。なお、馬は体が大きくてパワーがあること等から判断すると、現代の競馬の斤量差では、力を出し切ることすなわち着差に影響を与えることはほとんどないと思っています。ライオンボスとジョーカナチャンがワンツーフィニッシュした韋駄天ステークス2020とアイビスサマーダッシュ2020は、斤量差を度外視できることを証明していると思います。また、JRAの田辺裕信ジョッキーは2021年7月に「乗っていて、斤量が軽いからよく動くとか、重いから反応や動きが鈍いと感じることは、ほぼないかな」とコメントしています。