怪物の見分け方(競馬)

怪物と怪物ではない馬が力を出し切った場合、3/4〜1/2馬身差になります。怪物の一例は、ディープインパクト、アーモンドアイ、グランアレグリアです。

共同通信杯2023回顧

1着ファントムシーフ。スローペースの2番手からスムーズに競馬できたとはいえ、よく走ったと思います。ただ、前走のホープフルステークス2022ではレース直後に福永ジョッキーが「直線で反応がモタモタしていました」とコメントしている通り、残り250メートル辺りでスペースができて追い出してからの伸びがイマイチだったので、今後の課題は瞬発力勝負にも対応できるかだと思います。なお、今回の2着タッチウッドはファントムシーフと11/4馬身差くらいなので、ファントムシーフが怪物であるか否かに関わらず、2着以降の馬は力を出し切っていません(力を出し切ることができていません)。

3着ダノンザタイガー。今回は、直線で何度も前が詰まってトップスピードに入ることができなかったと思うので、精神的に参ってさえいなければ、まだ期待できると思います。なお、2着だった前走の東京スポーツ杯2歳ステークス2022で、ダノンザタイガーは1着ガストリックと記録上クビ差かつ0.1秒差となっていますが、スローVTRを止めてチェックすると、ゴール地点でダノンザタイガーのハナ先がガストリックの胸先にほぼ追いついています。さらに、パトロールビデオを見ると、直線での斜行はダノンザタイガーの方がガストリックよりも若干大きいようです。つまり、ダノンザタイガーの斜行がもう少し小さければ、少なくともクビ差〜アタマ差の間になっていたし、主に直線でのレースぶりとジョッキーのレース後コメントから判断して、ガストリックとダノンザタイガーは力を抜いたというようなことはなさそうです。したがって、ガストリックとダノンザタイガーの2頭とも怪物ではない可能性が高いと思いますが、ダノンザタイガーは東京スポーツ杯2歳ステークスを勝ったのと同等だと思います。

注)怪物と怪物ではない馬が力を出し切った場合、3/4〜1/2馬身差(0.1秒差)になります。怪物同士または怪物ではない馬同士が力を出し切った場合、どちらの場合も同着あるいはハナ、アタマ、クビ差(0.0秒差)になります。クビ差とは「対象馬のハナ先が、1着馬の胸先からアタマの間」と判断しています。そして、ハナ差とクビ差、あるいは3/4馬身差と1/2馬身差等を同等と考えるのは、力を出し切った場合でもペースや位置取りの差等から生じる誤差の範囲内だと思うからです。なお、馬は体が大きくてパワーがあることや慣性の法則から判断すると、現代の競馬の斤量差では、力を出し切ること、すなわち着差に影響を与えることはあまりないと思っています。ライオンボスとジョーカナチャンがワンツーフィニッシュした韋駄天ステークス2020とアイビスサマーダッシュ2020は、斤量差を度外視できることを証明していると思います。また、JRA田辺裕信ジョッキーは2021年7月に「乗っていて、斤量が軽いからよく動くとか、重いから反応や動きが鈍いと感じることは、ほぼないかな」とコメントしています。