ジェラルディーナが18番枠から外を回る競馬でG1制覇。最近はあまり後ろすぎない位置で競馬出来るようになっていたし、それに伴ってかは定かではありませんが、競争意欲が増していたと思います。ただ、2着以降と差が開いたのは他馬が力を出し切っていない、あるいは出し切ることができていないからだと思います。なお、未勝利戦V時の2着トウシンモンブランとはハナ差だったし、レースVTRとパトロールビデオを見ると両馬とも力を出し切ったと思われるので、ジェラルディーナはトウシンモンブランと同様に怪物ではないと思います。
1番人気のデアリングタクトは、直線で伸び切れずに6着。道悪でも勝ったことがある馬だし、特に不利はなかったようなので、牝馬3冠制覇時のような競争意欲が戻っていないということだと思います。
連勝中だったスタニングローズは、4コーナー辺りで手応えが怪しくなって惨敗。道悪を苦にしたのかもしれないし、前2走とは異なる馬群での競馬が影響したのかもしれないし、休みなく2戦続けて力を出し切った後の中3週のレースで心身どちらかあるいは両面での疲れがあったのかもしれません。
※参考 怪物と怪物ではない馬が力を出し切った場合、3/4から1/2馬身(0.1秒)差になります。怪物同士あるいは怪物ではない馬同士が力を出し切った場合、どちらの場合も同着あるいはハナ、アタマ、クビ差(0.0秒差)になります。クビ差は「対象馬のハナ先が1着馬の胸先からアタマの間」と判断しています。そして、ハナ差とクビ差あるいは3/4馬身差と1/2馬身差等は、力を出し切った場合でもペースや位置取りの差等から生じる誤差の範囲内だと思います。なお、馬は体が大きくてパワーがあること等から判断すると、現代の競馬の斤量差では、力を出し切ることすなわち着差に影響を与えることはほとんどないと思っています。ライオンボスとジョーカナチャンがワンツーフィニッシュした韋駄天ステークス2020とアイビスサマーダッシュ2020は、斤量差を度外視できることを証明していると思います。また、JRAの田辺裕信ジョッキーは2021年7月に「乗っていて、斤量が軽いからよく動くとか、重いから反応や動きが鈍いと感じることは、ほぼないかな」とコメントしています。