怪物の見分け方(競馬)

怪物と怪物ではない馬が力を出し切った場合、3/4〜1/2馬身差になります。怪物の一例は、ディープインパクト、アーモンドアイ、メイケイエールです。

宝塚記念2021回顧

1着クロノジェネシスは怪物ではないと思いますが、大阪杯2020から今回までの6戦、怪物アーモンドアイ相手に0.1秒(3/4馬身)差の3着など、着差等から判断していずれも力を出し切っていると思います。したがって、今回の勝利でG1を6連勝したのと同等の価値があると思います。
 レイパパレは完敗の3着でしたが、この中間に調教師は「前走大阪杯後の疲労が軽く、回復が早かった」「もともと心臓と肺は大きなものを持っていたが、古馬になって体力がついてきた」とコメントしているし、大阪杯までのパフォーマンスや大阪杯翌日の時岡助手の「普段と変わらない様子でけろっとしている」等のコメントから判断して怪物の可能性が高いと思います(怪物は生まれつき心肺機能が優れているので、力を出し切った後も疲れを見せずにケロッとしていることが多いです)。今回は、2番手から競馬して直線で伸びを欠きました。川田ジョッキーはレース後に「(2走前の)チャレンジカップに比べたら、遥かに我慢しながら道中進んでくれていたので、良い雰囲気でレースを進めることができた」とコメントしているし、道中引っかかっているようには見えませんでした。ただ、凖オープンの大原ステークス以降は少なくとも4コーナーでは先頭に立つ形でしたが、今回は4コーナーでも2番手でした。気分良く走ってこそ力を出すタイプである可能性が高いと思うので、4コーナーで先頭ではなかったことが影響した可能性があると思います。

※参考 怪物と怪物ではない馬が力を出し切った場合、3/4から1/2馬身(0.1秒)差になります。怪物同士あるいは怪物ではない馬同士が力を出し切った場合、どちらの場合も同着あるいはハナ、アタマ、クビ差(0.0秒差)になります。これらすべての場合にたとえ何着でも「力を出し切った」と表現しています。クビ差は首の付け根くらいまで。力を出し切った場合でも、ペースや位置取りの差などから誤差が生じることが多いものの、3/4馬身と1/2馬身あるいはクビ差とハナ差ならば同等と考えて良いと思います。なお、馬は体が大きくてパワーがあること等から、現代の競馬の斤量差では力を出し切ることすなわち着差に影響を与えることはほとんどないと思っています。ライオンボスとジョーカナチャンがワンツーフィニッシュした韋駄天ステークス2020とアイビスサマーダッシュ2020は、斤量差を度外視できることを証明していると思います。