怪物の見分け方(競馬)

怪物と怪物ではない馬が力を出し切った場合、3/4〜1/2馬身差になります。怪物の一例は、ディープインパクト、アーモンドアイ、グランアレグリアです。

シンザン記念2023ライトクオンタム

牝馬で428kgと小柄なライトクオンタムは、2番枠から出負けしたものの、その後は馬群に包まれたりせずにスムーズな競馬で1着。なお、2着ペースセッティングとの着差は、記録上は1馬身差かつ0.1秒差となっていますが、スローVTRを止めてチェックすると、11/4馬身差との間でほぼ1馬身差なので、0.2秒差とするべき所だと思います。なお、パトロールビデオを見ると、ライトクオンタムが直線で大外に持ち出して追い出してからの斜行と、逃げた2着ペースセッティングの直線での斜行を比べると、ペースセッティングの斜行の方が少し大きいようです。しかし、トップスピードに入った地点が異なるし、大外と内側なので正確な斜行度合いの差を判別しづらいです。つまり、ペースセッティングがもっとまっすぐ走っていれば3/4馬身差になっていたとは判断できかねます。また、ペースセッティングの直線でのレースぶりやジョッキーのレース後コメントを見ても、ペースセッティングが力を出し切ったか否かを断言できません。したがって、ライトクオンタムが怪物か否かは、まだ判断できません。なお、私が知る限り、この中間及びレース直後にライトクオンタムが怪物であることを示すような陣営等のコメントは見当たりませんでした。

※参考 怪物と怪物ではない馬が力を出し切った場合、3/4から1/2馬身(0.1秒)差になります。怪物同士あるいは怪物ではない馬同士が力を出し切った場合、どちらの場合も同着あるいはハナ、アタマ、クビ差(0.0秒差)になります。クビ差は「対象馬のハナ先が1着馬の胸先からアタマの間」と判断しています。そして、ハナ差とクビ差、あるいは3/4馬身差と1/2馬身差等を同等と考えるのは、力を出し切った場合でもペースや位置取りの差等から生じる誤差の範囲内だと思うからです。なお、馬は体が大きくてパワーがあること等から判断すると、現代の競馬の斤量差では、力を出し切ること、すなわち着差に影響を与えることはほとんどないと思っています。ライオンボスとジョーカナチャンがワンツーフィニッシュした韋駄天ステークス2020とアイビスサマーダッシュ2020は、斤量差を度外視できることを証明していると思います。また、JRA田辺裕信ジョッキーは2021年7月に「乗っていて、斤量が軽いからよく動くとか、重いから反応や動きが鈍いと感じることは、ほぼないかな」とコメントしています。