怪物の見分け方(競馬)

怪物と怪物ではない馬が力を出し切った場合、3/4〜1/2馬身差になります。怪物の一例は、ディープインパクト、アーモンドアイ、グランアレグリアです。

大阪杯2022回顧

勝ったポタジェは、戦績から判断して怪物ではないと思います。なお、友道調教師が「前走の金鯱賞後に走るフォームが柔らかくなって、体質面も強くなってきた」とコメントしているので、馬が良くなったのではないかと思います。
 2着レイパパレ。大阪杯2021までの戦績と大阪杯2021翌日の時岡助手の「普段と変わらない様子でけろっとしている」「(レースから)上がってきてもケロッとしていた」「普段と変わらず、くたっとするような感じもない」等のコメントから判断して怪物である可能性が高いと思います。今回、直線に入っていったん抜けだした時は久々に怪物の力を見せるかと思いましたが、最後は怪物ではないポタジェにクビ差程先着されたので、レイパパレは力を出し切っていないと思います。レース後に高野調教師は「ジョッキーは『馬場が乾いていた方が我慢できたかも』と言っていた。2000メートルはギリギリ。最後の最後で止まっていた」「力んでいて2000メートルはギリギリの感じはした」とコメントしています。
 3着アリーヴォは、戦績から判断して怪物ではないと思います。今回、決勝写真とスローVTRでチェックするとアリーヴォの鼻先がゴールした時には1着ポタジェの胸先は既にゴールの先ですが、ゴールのほんの少し先でアリーヴォの鼻先はポタジェの胸先に追いついています。したがって、アリーヴォは、ほぼ力を出し切ったと言って良いと思います。
 5着ジャックドール。昨年春までは体質が弱くて調教等で負荷がかかるとダメージが残っていたようですが、体質が強くなった今はそんなことはないようです。前走の金鯱賞時に影山助手は「競馬を使ってからのダメージが少なくなった」とコメントしています。なお、この中間に調教師が「前走の金鯱賞後は正直疲れが出た」とコメントしています。ただ、3走前のウェルカムステークスと2走前の白富士ステークスの間に2ヶ月の間隔があるのでローテーションが厳しすぎるということはないと思います。怪物は、レースで力を出し切った後でも呼吸が整うのが早かったりと表面上はケロッとしていて疲れを見せないことが多いので、「金鯱賞後は疲れが出た」ジャックドールは怪物ではない可能性が高いと思います。

※参考 怪物と怪物ではない馬が力を出し切った場合、3/4から1/2馬身(0.1秒)差になります。怪物同士あるいは怪物ではない馬同士が力を出し切った場合、どちらの場合も同着あるいはハナ、アタマ、クビ差(0.0秒差)になります。以上のように判断するのは、力を出し切った場合でもペースや位置取りの差等から誤差が生じることが多いと思うからです。なお、馬は体が大きくてパワーがあること等から、現代の競馬の斤量差では、力を出し切ることすなわち着差に影響を与えることはほとんどないと思っています。ライオンボスとジョーカナチャンがワンツーフィニッシュした韋駄天ステークス2020とアイビスサマーダッシュ2020は、斤量差を度外視できることを証明していると思います。また、JRA田辺裕信ジョッキーは2021年7月に「乗っていて、斤量が軽いからよく動くとか、重いから反応や動きが鈍いと感じることは、ほぼないかな」とコメントしています。